鉄道と自転車でプチ冒険に出よう

主に鉄道で行く温泉を楽しみ、旅の記念にマンホールの捕獲を楽しんでいます。宿の宿泊記やマンホールカードを紹介しています。

倭国で唯一、船のエレベーターを体験できる富岩水上ライン

富山駅近くの環水公園と富山湾を結ぶ富岩運河には倭国で唯一の船のエレベーターがあります。高低差のある水位を船が航行するための施設で、パナマ運河のものが有名です。2024年のGW直前に富山のチューリップフェアに行った時に乗船してみました。なかなか楽しい船の旅した。

富岩水上ラインの魅力

富山駅から徒歩10分くらいの場所にある富岩環水公園と、富山湾近くの岩瀬を結ぶ富岩運河をクルーズするコースです。この運河には途中に堰があり、上流側と下流側で水面の高さが変わります。運河を航行する船は水のエレベーターを利用するわけですが、ここがクルーズの最大の見どころです。

船のエレベーターがある中島閘門

富岩水上ラインの船が発着する環水公園は水と緑、そしてバックには立山連峰を望む大変美しい公園です。こんな公園が市の中心部にあるのは羨ましいです。

公園内にはかつては「世界一美しいスタバ」と呼ばれたスタバもあり、この日も賑わっていました。

かつて世界一美しいスタバと呼ばれたスタバ

運行コース

大きく3つのコースがあります。詳しくは公式サイトをご覧ください。

fugan-suijo-line.jp

一番長い岩瀬浜コースに乗船

環水公園を出発するコースの中で、中島閘門にある水のエレベーターを体験できるのは岩瀬浜まで行くコースと、中島閘門で折り返して来るコースの2つです。

折り返すコースでは中島閘門の操作室見学がついていてとても魅力的でしたが、今回は岩瀬浜まで行くコースを選びました。

ルートとしては、以下のマップのように、公園を出発して運河を下り、岩瀬浜までの約6キロ、60分のコースです。

注意ポイント

乗船予約とチケット購入

座席に限りがあるので、予約しておく方が無難です。予約していなくても当日乗りたい船の時間に行って空席があれば乗船は可能です。乗船予約はネットから行います。予約は乗船便の予約のみで、当日船が出発する15分前までにチケットの購入が必要です。このチケット購入に少々時間を要します。できれば事前決済にして、QRコードで乗船できるようになると良いなと思いました。

ネット予約してもチケット売り場には並ぶ必要あり

良い席を確保したければ早めに並ぶ

船の予約はできますが、座席指定まではできません。船には屋根と壁がある室内と、船尾に20人分くらいのデッキがあります。季節が良い時に雨でなければデッキが気持ち良いです。

船尾のオープンスペースも気持ち良い

乗船するのは出発の10分前くらいからなのですが、乗り場はここが先頭、という表示はなく、なんとなくお客さんが近くにいるという感じで乗り込む順番がはっきりしません。スタッフの方が来たら、集まっていたお客さんとは別のお客さんがすーっと乗船口に並んでしまい、私達も含めて慌ててその人の後ろに並ぶ、という感じ。後方のデッキ部分のうち、景色を見やすい両サイドの席は10人分もないので、結構な争奪戦だと思います。なので乗船順がはっきりしている方がトラブルにもならずに良いと思いました。

船のエレベーターを体験する60分の船旅

さて出発です。運河を富山湾に向けて下りますが、ほとんど高低差がなくて、とても穏やかな川面です。時々水鳥も見かけました。

公園を出発

最初の橋をくぐると、運河沿いの遊歩道には丸い形の照明がズラリと並んでいました。クルーズ船のガイドさんから「この丸い形は何をイメージしたものでしょう?」というクイズがでました。富山ならではの名物をイメージしてデザインされているそうです。

遊歩道の丸い照明は富山のある名物をイメージしたもの

環水公園を出港して20分くらい航行すると、前方に中島閘門が見えてきました。私達の船は上流側にいまして、あの堰の向こう側、つまり下流側の水位は2.5mくらい下にあります。

船は運河の左手にある水門の中に入ります。前方の下流側の扉は閉まっています。

水のエレベーターの中に船が入って行く

船が上流側の扉の内側に入ると停船し、上流側の扉が閉まります。


www.youtube.com

上流側の門が完全に閉まると、船が入っているゾーンの水位がどんどん下がって行きました。

最初は船の中から外の景色が見える高さだったのに、だんだんと壁しか見えない位置まで下がります。

船が下がって行くのを実感

後方には中島閘門を見学して環水公園に戻る船がいましたが、あちらの船とこちらの船とでは水位の違いが見て取れます。後方デッキに乗っていないとこの水位さは見づらいと思います。なのでこの船に乗る時にはどこの座席を確保するかは重要です。

上流側の扉の向こう側とこちら側で水位の差がわかる

すっかり水位が下がって下流側と同じ水位になりました。

下流側と同じ水位まで下がった

下流側の水門が開き、船は堰を抜けて下流側に進みます。

水門を抜けて下流側へ

中島閘門より下流側は、運河の両側の感じが今までの上流側とはちょっと雰囲気が変わりました。遊歩道もないし。

中島閘門の下流側へ進み出た

川の中に仕切りがあります。この辺りは右手の支流から運河に土砂が流れ込みやすく、もともと2mくらいしかない運河の水深が浅くなるか所です。仕切りの左側はそういう土砂が入らないように、入っても浚渫して船の航行に支障がでないようにしているとのことでした。

仕切りのある所

だいぶ下流まで来ました。港が近くなると、運河沿いには海外に輸出する中古車がたくさん止まっていました。結構な高級車もありますし、時には消防車や救急車が置いてあることもあるそうです。かつては材木がうずたかく積まれていたこともあったそうです。

港近くでは大量の中古車が輸出を待っていた

右手に富山港展望台。晴れていれば遠くまで見えそうですが、展望階までは階段のみだそうです。

富山港展望台

だいたいこのあたりです。

富山港展望台を過ぎると、船は右手方向に進み、岩瀬運河に入り、乗降場を目指します。

定刻通りに終点に到着し、船を下りました。このコースは岩瀬から環水公園に向かうコースもあります。

終点の岩瀬に到着

岩瀬の到着した後は、路面電車で富山駅まで戻るのですが、岩瀬浜には古い町並みが残っているので、時間に余裕があれば散策するのも楽しそうです。次回富山に来た時には寄ってみたいと思います。

toyama.visit-town.com

能登地震の爪痕

能登地震の被害にニュースは石川県の様子をよく見かけますが、富山県も海に近い岩瀬の辺りは液状化の痕跡がありました。カナル会館にも被害があったようで、駐車場は御覧の通り段差ができていました。

カナル会館駐車場にできた段差

ランチ

私達はまだお昼を食べていなかったので、下船後に近所のカフェでランチを食べることにしました。あまり観光客も歩いていなくて、賑わい感がなく、もしかしてコンビニもサンドイッチになっちゃうかも・・・と思いましたが、幸い上下船場からすぐのところにカフェがありました。下の写真の左半分がカフェです。

上下船場近くのカフェでランチ

場所はこちらです。

お食事メニューもいろいろありました。

メニュー

私はハンバーガーをいただきました。ポテトのボリュームがあってお腹いっぱい。

ローストビーフバーガーをいただきました

帰りの電車賃は乗船料金に含まれる

ランチを食べたら富山駅に路面電車で戻ります。富山駅までの電車賃は乗船料金に含まれていました。

路面電車と言っても、岩瀬浜付近は通常の電車と言う感じ。富山駅に近づくと途中から路面電車になりました。

路面電車で富山駅に戻る

マンホールカードをもらおう

富岩水上ラインに乗るのなら、乗船前と下船後にマンホールカードをもらいましょう。

キティちゃんのマンホールカード

富山駅から富岩環水公園に向かう途中に立ち寄れる「とやま自遊館」の1階フロントで配布しています。

とやま自由館フロントでキティちゃんのマンホールカード

とやま自由館の場所はこちらです。

マンホールの実物は、環水公園の中の大きな橋とトイレの間にあります。だいたいこの辺り。

キティちゃんのマンホールの実物

岩瀬カナル会館で北前船がデザインされたカードをもらう

富岩水上ラインで岩瀬まで行ったのなら、下船場近くの岩瀬カナル会館でマンホールカードをもらいましょう。かつて北前船の寄港地だった岩瀬地区らしいデザインのカードでした。

マンホールの実物は、岩瀬浜駅近くの歩道上にあるので、クルーズを終えて路面電車で帰る時に記念撮影すると良いでしょう。

北前船がデザインされたマンホールカードと実物の蓋

まとめ

船のエレベーターはエジプトのナイル川クルーズで体験しましたが、乗り物好きにはちょっとワクワクする構造物です。倭国にはこの富岩水上ラインにしかないそうなので、富山に来たら是非乗りたい乗り物です。次回は操作室見学が含まれたコースにも乗ってみたいと思いました。

富山の観光は今まで立山黒部アルペンルートしか行ったことなかったのですが、今回はチューリップに温泉、運河クルーズと楽しめました。乗り物好きにも楽しめる町でした。是非また富山には行きたいと思います。

関連リンク

ナイル川で体験した船のエレベーターの様子はこちら。

qgsv.ophimhd.site

今回の旅の目的は砺波市のチューリップフェアでした。

qgsv.ophimhd.site

富山市はマンホールカードをたくさん発行しています。路面電車の一日券で回れるところが多いので、次回富山に来た時には今回もらわなかったカードも集めに行ってみようと思います。

www.city.toyama.lg.jp

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